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日別アーカイブ: 2026年10月23日

ヒロエ工業のよもやま話~チームで働くうえで大切な“引き継ぎ”~

皆さんこんにちは!

有限会社ヒロエ工業の更新担当の中西です!

 

~チームで働くうえで大切な“引き継ぎ”~

 

一隻の船を完成させるまでには、多くの人が関わっています。

溶接工。

鉄工。

配管工。

電気工。

塗装工。

設備担当。

さまざまな職種がそれぞれの仕事をつなぎながら、大きな船を形にしていきます。

その中で造船溶接の仕事をスムーズに進めるために欠かせないのが「引き継ぎ」です。✅

担当者が変わる。

作業日が変わる。

別のチームが続きを施工する。

そんなとき、前の作業状況が正しく伝わっていなければ、品質にも安全にも影響します。

今回は、造船溶接で大切にしたい引き継ぎについてご紹介します。

 

まずは“どこまで終わっているか”を伝える

基本となるのが、作業進捗の共有です。

例えば、

「この区画は溶接完了」

「こちらは仮付けまで」

「この部分はまだ本溶接前」

といった情報です。

見た目だけでは、どこまで工程が進んでいるか分からない場合があります。

もし仮付けの状態を完成済みだと思い込んでしまえば、そのまま次の工程へ進んでしまう可能性があります。⚠

だからこそ、

完了。

途中。

未施工。

を明確にすることが大切です。

 

溶接条件の共有

造船溶接では、施工する場所や材質などによって条件が異なる場合があります。

使用する溶接方法。

材料。

施工順序。

注意する箇所。

こうした情報を正確に共有することが重要です。⚙

前の担当者が、

「この場所はこの方法で進めている」

と知っていても、次の担当者が違う方法で施工すれば品質が安定しません。

引き継ぎでは、

「何をしたか」

だけではなく、

「どういう方法で施工しているか」

まで伝えることが大切です。✅

 

気になる箇所を必ず伝える

作業中、

「ここは少し確認した方がいい」

と感じる場所が出ることもあります。

部材の合わせが少し気になる。

溶接後の状態をもう一度見たい。

周辺にひずみが出ているように感じる。

こうした情報は、小さなことでも次の担当者へ伝える必要があります。⚠

その時点では問題がなくても、別の工程が進むことで影響が出る可能性もあります。

気づいたことを自分だけで止めず、

「ここを確認してください」

とつなぐ。

この一言が品質を守ります。

 

施工順序も重要な情報

造船溶接では、施工する順番が仕上がりに影響する場合があります。

特に大きな鋼材では、溶接による熱の影響を考えながら施工することが大切です。

前の担当者が考えた施工順序を知らずに、次の人が違う場所から始めれば、想定していなかった影響が出る可能性があります。

そのため、

「次はこの部分」

「反対側と交互に施工する」

など、必要な情報を共有します。✅

理由まで伝えておくと、次の人も判断しやすくなります。

 

他職種との打ち合わせ内容を共有する

造船では、多くの職種が同じ船の中で作業します。

そのため、

「この場所は午後から配管作業が入る」

「この区画は塗装前に完了させる」

「この設備の取り付け前に施工する」

といった工程調整があります。

その内容を一人だけが知っていても、チームとして動くことはできません。

「今日はここを優先する」

という情報を共有すれば、全員が同じ方向で作業できます。⚙

自分たちの作業だけを見るのではなく、船全体の工程を考えることが大切です。

 

安全に関する引き継ぎは最優先

溶接作業では火花や熱が発生します。

また、狭い場所や高所で作業することもあります。

そのため、

「この場所では別作業が行われている」

「この周辺に注意が必要」

「足元が狭い」

といった安全情報は必ず共有します。⚠

特に途中から現場へ入った人は、その日どんな作業が進んでいるのか分からないことがあります。

だからこそ、

「見れば分かる」

ではなく、言葉で伝えることが重要です。

 

使用工具や設備の状態も共有する

溶接機器や工具についても、引き継ぎが必要になる場合があります。

「この機器は点検済み」

「こちらは確認が必要」

「このケーブルは使用しない」

といった情報です。

普段と違う状態になっている場合は、特に注意が必要です。

設備の状態を知らずに使用すると、作業効率だけでなく安全にも影響します。

使う前に確認する。

異常があれば共有する。

基本を大切にしましょう。✅

 

写真や記録も大切

口頭での引き継ぎだけでは、細かな部分を忘れてしまうことがあります。

そこで役立つのが、作業記録や写真です。

どこまで施工したのか。

どの場所を確認したのか。

どんな変更があったのか。

記録を残しておけば、後から確認できます。⭐

特に数日にわたる現場では、

「昨日どうだったか」

を確認できることが大きな助けになります。

 

“聞いたつもり”をなくす

忙しい現場では、

「伝えたはず」

「聞いたと思う」

ということが起こります。

だからこそ、重要な内容については、

「ここまでで合っていますか?」

と確認することも大切です。✅

引き継ぎを受ける側も、分からないことをそのままにしてはいけません。

少しでも疑問があれば質問する。

確認することは、仕事を止めることではありません。

事故ややり直しを防ぐための大切な行動です。

 

引き継ぎは次の人への思いやり

引き継ぎがしっかりしていれば、次の人は安心して作業を始められます。

「ここまで終わっています」

「ここは注意してください」

「次はここからお願いします」

この一言で、仕事の進み方は大きく変わります。☺

自分が楽をするための報告ではありません。

次に作業する仲間が、安全に、効率よく働けるようにする。

それが良い引き継ぎです。

 

一隻の船を全員でつくる

船は、一人の職人だけではつくれません。

一つひとつの鋼材をつなぎ。

設備を取り付け。

配管や電気を通し。

塗装を行い。

多くの仕事が重なって完成します。

だからこそ、

技術だけではなく、

「情報を次の人へつなぐ力」

も重要です。⭐

良い引き継ぎが、品質を守る。

良い引き継ぎが、安全を守る。

良い引き継ぎが、仲間を助ける。

これからもスタッフ同士の声掛けを大切にしながら、一つひとつの工程を確実につなぎ、安全で高品質な船づくりに取り組んでいきたいと思います。⚒✨