オフィシャルブログ

ヒロエ工業のよもやま話~新人が伸びる現場、辞める現場~

皆さんこんにちは!

有限会社ヒロエ工業の更新担当の中西です!

 

~新人が伸びる現場、辞める現場~

 

造船溶接の仕事には、さまざまな技術や知識が必要です。

溶接機の扱い方だけではなく、図面の見方や母材の状態確認、仮付け、工具の使い方、安全管理など、覚えることはたくさんあります。

そのため、新人が入社してすぐ、経験者と同じように仕事ができるわけではありません。✅

何度も現場を経験しながら、少しずつ技術と判断力を身につけていく必要があります。

今回は、新人が伸びる造船溶接の現場と、辞めやすい現場について考えてみます。

★ 最初は船の構造が分からなくて当然

初めて造船現場へ入った新人にとって、大きな船体の中で「自分がどこをつくっているのか」を理解するのは簡単ではありません。

経験者は図面や現場を見れば分かりますが、新人にはすべてが初めてです。

だからこそ、目の前の作業だけを教えるのではなく、「この部分は船のどこになるのか」まで伝えることが大切です。✅

自分の仕事が全体のどこにつながっているか分かると、仕事への理解も深まります。

☆ 工具の名前と使い方から教える

造船溶接では、溶接機だけでなく、グラインダーやハンマー、スケールなど、多くの工具を使用します。⚒

新人には、まず何に使う工具なのかを理解してもらう必要があります。

どの場面で使うのか。

使用前に何を確認するのか。

どこに置けば安全なのか。✅

こうした基本を一つずつ教えることで、作業全体が少しずつ見えるようになります。

★ “見て覚える”だけでは分からないことがある

溶接は、先輩の作業を見ることで学べる部分が多い仕事です。

しかし、新人が先輩を見ていても、「なぜその姿勢なのか」「なぜそこで一度止めたのか」までは分からないことがあります。

だからこそ、作業の理由まで言葉で伝えることが大切です。✅

「ここは姿勢が不安定になるから先に足元を整える」

「この段階で位置を確認しておく」

こうした判断の理由を教えることで、新人も応用できるようになります。

☆ 質問できる現場は新人が伸びる

新人にとって、「分からない」と言えることはとても重要です。

「そんなことも分からないの?」と言われ続けると、質問することを避けるようになります。

その結果、分からないまま工具や機械を扱ってしまう可能性があります。⚠

造船溶接では、火気や電気を扱うため、自己判断が危険につながることがあります。

だからこそ、「分からなければ必ず確認する」という文化をつくることが大切です。✅

★ 最初からきれいな溶接を求めすぎない

経験者の溶接を見ていると、簡単にできるように見えるかもしれません。

しかし、安定した施工を身につけるには時間がかかります。

新人に最初から速度や見た目だけを求めると、基本を飛ばしてしまう可能性があります。

まずは正しい姿勢を覚える。

次に道具の扱いを身につける。

少しずつ施工の感覚を身につける。✅

段階を踏んで成長することが大切です。

☆ 小さな作業から少しずつ任せる

新人には、最初から難しい場所を一人で任せる必要はありません。

工具を準備する。

母材の確認を手伝う。

作業場所を整理する。

先輩の施工を補助する。✅

こうした基本的な仕事から始め、経験に合わせて任せる範囲を広げることが大切です。

できる仕事が少しずつ増えることで、新人自身も成長を感じやすくなります。✨

★ 仮付けの重要性を教える

新人には、溶接することそのものだけでなく、その前の準備が重要であることも教える必要があります。

部材の位置を確認する。

寸法を見る。

仮付けした段階で全体を確認する。✅

こうした工程があるからこそ、その後の本溶接を正確に進められます。

派手な作業だけでなく、地道な確認が品質を支えていることを伝えることが大切です。

☆ 安全については絶対に曖昧にしない

造船溶接では、火花や熱、電気などを扱います。⚠ ⚡

さらに、狭い場所や高い場所で作業することもあります。

だからこそ、安全については新人のうちから繰り返し教える必要があります。

周囲を確認する。

必要な装備を正しく使う。

勝手な判断で作業を始めない。

異常を感じたら止める。✅

仕事の速さよりも先に、安全に働く習慣を身につけることが重要です。

★ 狭い場所での動き方も教える

船内では、狭い場所で施工することがあります。

新人は目の前の作業に集中すると、周囲のケーブルや工具まで意識できない場合があります。

だからこそ、作業に入る前に周囲を見る習慣を教えることが大切です。✅

どこから入るのか。

工具はどこへ置くのか。

退出するときに邪魔になるものはないか。

作業環境を整えてから施工することを身につけてもらう必要があります。

☆ 失敗したときは原因を一緒に考える

新人であれば、工具の準備を忘れたり、作業順を勘違いしたりすることもあります。

もちろん、安全や品質に関わることはしっかり指導する必要があります。

しかし、ただ怒るだけでは、次にどう改善すれば良いか分かりません。

説明が足りなかったのか。

確認方法を理解していなかったのか。

焦っていたのか。✅

原因を一緒に整理することで、失敗を次の成長につなげられます。

★ 周囲との連携も仕事の一部として教える

造船現場では、多くの人が同時に作業しています。

だからこそ、新人にも声掛けや情報共有の大切さを教える必要があります。

これから火気作業を行う。

通路を一時的に使う。

別の作業員が近くにいる。✅

必要なことを伝えることで、周囲も安全に仕事できます。

一人で完結する仕事ではないことを理解してもらうことが大切です。

☆ 先輩の姿勢は新人がよく見ている

新人は、教えられた内容だけでなく、先輩の普段の仕事ぶりも見ています。

安全確認をしているか。

工具を丁寧に扱っているか。

作業場所を整理しているか。

自分の施工を確認しているか。

「丁寧にやれ」と言いながら、先輩自身が雑な仕事をしていては説得力がありません。

反対に、経験者が基本を毎日続けていれば、新人も自然とその姿勢を学びます。✨

★ 辞める理由は仕事が難しいからだけではない

造船溶接は、高い技術を身につける必要がある仕事です。

最初は思うようにできないこともあります。

しかし、新人が辞める理由は仕事の難しさだけとは限りません。

何も教えてもらえない。

質問できない。

失敗すると怒られるだけ。

自分が成長しているか分からない。

こうした環境も大きく影響します。

難しい仕事でも、少しずつ成長を感じられる職場なら続けやすくなります。☺

☆ 成長を言葉にして伝える

新人本人は、自分の成長に気づきにくいものです。

だからこそ、先輩が言葉にして伝えることが大切です。

「工具の準備が早くなったね」

「周囲を確認できるようになったね」

「施工前の準備が丁寧になったね」✅

こうした一言が自信につながります。

できていない部分だけではなく、できるようになったことも見てあげることが重要です。

⭐ 人を育てることも造船溶接会社の大切な技術

造船溶接には、経験を積むことでしか身につかない技術があります。

溶接の感覚。

施工位置を見る力。

母材の状態を判断する力。

狭い場所でも安全に動く力。✅

こうした力を次の世代へ伝えていくことも、会社にとって大切な仕事です。

私たちも安全と品質を第一にしながら、新人が質問しやすく、一人ひとりが着実に技術を身につけられる現場づくりを続けていきます。✨